Excelが大好きだ!

Excel大好き経理マンがExcelの事を書き綴っていきます。


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Excelのリボン設定用のxmlファイルを直接編集・保存する方法

※頭から読んで頂く前に一番下を最初に見て頂いたほうが良いかも知れません

リボンに自作アドインメニューを追加するとなると、リボンのxmlを修正する必要があります。

www.excellovers.com

リボンのxmlを編集する方法としては以下の2つがあります。

  • Excelを展開する
  • CustomUIEditorを利用する

ところがこれが両方とも手間がかかったり不便な点があるので、少しでも手間がかからない方法を紹介します。

Excelを展開する

最初に冒頭で紹介した2つの編集方法を紹介します。

1つ目はExcelファイルをZIPファイルに変換後に展開する方法です

拡張子が「xlsx」「xlsm」のExcelファイルは拡張子を変更するだけでそのままZIPファイルとして扱うことができます。

拡張子を表示する方法

拡張子が表示されていない場合は下記の設定で表示するように設定変更することが可能です。

拡張子をZIPへ変更する方法

拡張子がxlsxやxlsmのExcelは単純に拡張子を変更するだけでZIPファイルに変換することができます。
※xlsxをdocxにしてもWordファイルに変換はされませんよ

ZIPファイルに変換後はファイルを解凍して中身のxmlファイルを編集します。

ファイル展開方法のデメリット

とにかくめんどくさいです。
この方法はフローは下記のようになります

ZIPへ拡張子変更
→ ZIPファイルを解凍してxmlファイルを編集
→ ZIPファイルに圧縮
→ xlsx等の元の拡張子に戻す

リボンのxmlファイルの編集は結構トライ・アンド・エラーを繰り返すことになります。
繰り返すたびに上記の手順を繰り返す必要があり手間がかかります

CustomUIEditor

もう一つの方法は専用のソフトを利用します。
じつはリボンを編集するための専用ソフト「CustomUIEditor」が存在します。

GitHub - OfficeDev/office-custom-ui-editor: Standalone tool to edit custom UI part of Office open document file format

使用準備

上記のリンクからダウンロードページを開きます。
緑色のCodeボタンをクリックしてメニューから
Download ZIPを選択。

ダウンロードしたZIPファイルを解凍します。
publish → Application Files → CustomUIEditor_4_0_0_0 まで移動

「CustomUIEditor.exe.deply」の「.deploy」を削除して
「CustomUIEditor.exe」に名前変更。

拡張子変更の際に注意メッセージが表示されるので「はい」を選択。

アイコン表示が変わって使用可能になります。
ダブルクリックして起動します

左上メニューからOpenを選択してリボンのxml編集したいExcelファイルを選択します。

そうするとExcelファイル内のxmlを直接編集できるようになります。
※当記事ではCustomUIEditor自体の説明は割愛させて頂きます。

CustomUIEditorを使用することで先ほど紹介した方法では拡張子を変更したり圧縮・解凍を行う必要があった作業が不要になりかなり便利です。

CustomUIEditorの不満点

でも、ちょっと気持ち良く使えないなぁと感じています。
1つ目は使い勝手です。
機能的に貧弱で検索・置換が出来ないのはどうなんでしょうか。

2つ目は見た目です。
なんか見にくい上に日本語の表示がおかしいです。

オレンジで囲っている箇所は「標準まとめ」と記載されているのですが読めますか?
なんか団子状態になって読めないのではないかと思います。

このあたりの要因が重なってなにか別の方法はないかなぁと考えていました。

7ZIP &テキストエディタ

圧縮解凍ソフト「7ZIP」とテキストエディタの合せ技で上記2つの方法の不満をある程度解消することが出来ました。

テキストエディタ

こちらはお気に入りのソフトを用意してください。
特に何もなければWindows標準のメモ帳でも問題ありません。

圧縮解凍ソフト 7ZIP

こちらについては今回の対応のためにインストールしたわけではないので、詳しく覚えていませんが、こちらからダウンロード出来るようです。

圧縮・解凍ソフト 7-Zip

ダウンロード後インストールしてから7ZIPを起動します。

起動後メニューから「ツール」 → 「オプション」と進みます

外部ツールに今回使用したいテキストエディタのフルパスを入力してください

これで準備完了です。

作業手順

Windows11のExplorerの場合
ファイルを右クリック
→ その他のオプションを確認
→ 7ZIP
→ 開く

該当のファイルが7ZIPに表示されますのでcustomUIフォルダを開く

xmlファイルを右クリックして「編集」を選択
※CustomUIフォルダあるいはxmlファイルが無い場合は、初期設定が出来ていません。当記事では説明は割愛させて頂きます

そうすると先程設定したテキストエディタxmlファイルが表示されますので、編集を行います。

編集・保存後テキストエディタを閉じると7ZIPで下記のメッセージが表示されるので「はい」を選択

以上でxmlファイルの更新は終了です

7ZIP & テキストエディタのメリット

これは上記で紹介した2つの方法のデメリットの裏返しになります。

  • 拡張子の変換やファイルの圧縮解凍を繰り返さなくて良い
  • お気に入りのテキストエディタで編集できるの快適・見た目の悪さもない

まとめ

リボンの編集はそれほど頻度の高い作業ではないですが、やるとなるとトライアンドエラーで同じ作業を繰り返すことになりますので、少しでも手間なく快適に作業が出来ると便利です。

まとめのちゃぶ台返し

ここまで書き上げて思ったけど、CustomUIEditorでxmlを開いて全コピペしてテキストエディタで編集したあとでCustomUIEditorに貼り付けたら手間&使い勝手最強ちゃうん?