前回ご紹介したように、ExcelでSQLを使用する際、SQL文以外はほぼ定形の処理になっています。
まずこの定形の処理を含めたコードの基礎構成を抑えておこうと思います。
データベースとExcel
SQLは本来、リレーショナル・データベース(RDB)に対して指示を出すための言語です。
RDBはデータベースという箱の中にテーブルというデータの塊を保管しています。
どこかで見たような構成ですね。
そうです。
Excelのブックとシートの関係と全く同じですね。
このようにExcelのブック・シートをデータベースとテーブルの関係と見立てて、RDBを操作するようにExcelをSQLで操作します。
抽出・集計と更新
SQLの処理は大きく分けて2つに分類することが出来ます。
抽出・集計と更新です。
抽出はデータの一部分を抜き出す。
集計は数値の合計等、何かしらの演算が伴うもの。
こちらは元データは変更されず、元データとは別の場所に表示される前提です。
更新はデータ自体の値を条件に従って変更する処理です。
抽出・集計のコード基礎構成
抽出・集計に関しては前回ご紹介した内容になっています。
以上3つはほぼ固定の内容になっていて、コピペで使い回せるぐらいです。
データの貼り付け作業のデータ貼り付け位置を修正するぐらいでしょうか。
更新のコード基礎構成
更新に関しては以下のようになっています。
更新は元データを直接変更しますので貼り付け作業はありません。
SQLを使うための準備は一箇所を除いて抽出・集計と同じです。
SQL文の指示を実行については違う構文になっていますが、更新のSQLを実行する際はこちらをそのままコピペでOKです。
次回以降はコード書くための準備から実際のコードの内容について紹介していきます。