社内でExcel研修を行おうと検討していて、現在の部員のExcelスキルを把握するために、Excel機能をどれだけ知っているかアンケートを取ってみました。
質問は全部は載せていませんし、色々とボカしますが傾向というか雰囲気を感じ頂ければ。
アンケート対象者
アンケート結果
ショートカットキー
- Ctrl + C: 87.1%
- Ctrl + V: 87.1%
- Ctrl + Shift + End:64.5%
そもそもショートカットキーという機能を知っているのか?
知っているとすればどの程度まで知っているのかという事を確認しました。
最もベーシックなショートカットキーの1つ「Ctrl + C」の認知度は90%弱でした。
この機能を知らない人でも別の機能を知っていたので、ショートカットキーを全く知らないという人はいませんでした。
修飾キーを2つ使う機能はあまり知らないんじゃないだろうかと思い設問した「Ctrl + Shift + End」でしたが、予想外に認知度が高くて驚いています。
マウスでは手間のかかることを実現する機能ということで知っているととても便利です。
関数
- 参照設定(相対参照・複合参照・絶対参照):35.5%
- SUM関数: 100.0%
- SUMIFS関数: 38.7%
- VLOOKUP関数: 54.8%
誰もが避けて通ることは出来ない、あるいは最初に覚える関数SUM関数は流石の認知度100%でした。
先日、Excel医さん @Excel_design_Dr が開催されていたExcel関数天下一武道会で見事優勝を飾っていたVLOOKUP関数は約55%の認知度。部員の半分が使えることを多いと見るか少ないと見るかですが、少なくともここを100%に持っていきたいですね。
SUMIFS関数は40%弱でした。これはSUMIF関数を併設しなかった設問の仕方のまずさがあったかもしれません。
Excelで効率的な集計をするためには元データの表(データベース)と集計用の表(報告書)を分離させる事が必要です。
そのために必須の関数です。SUMIFS関数についても部内認知度100%を目指していきたいですね。
気になったのは参照設定の認知度の低さですね。SUMIFS関数は知っていても参照設定を知らないという人も見かけられました。
これを知っていないと関数のコピー&ペーストが正しく出来ないはずなので、一々関数を手入力しているのではないかというイヤな想定がされます。
また関数の参照がズレていることに気が付かず間違った数式を設定しているかもしれないというもっとイヤな想定も出来ます。
より正確により速く処理を行えるようにするためにも、ここも抑えておきたいところです。
Excel関数天下一武道会 ①最終結果 | Excel医ブログ excel-design-dr.com
SUMIFS関数についてはExcel入門書の著作をお持ちの、はけたさん @excelspeedup がこのように仰っています。
エクセルのすべての作業はSUMIFS関数を使うための下準備(定期ツイート) https://t.co/bp5TUuH9xA
— はけた@経理のExcel仕事術 発売中 (@excelspeedup) 2021年8月15日
その他機能
- オートフィルタ: 77.4%
- ピボットテーブル: 51.6%
- テーブル: 12.9%
- VBA: 9.7%
オートフィルタは一体何が障害になっているのか。設定も使用も特に難しいところは無いと思うのですが。
人生で今まで一度も触れる機会がなかったのか、それとも設問が画像は一切なしで文章のみで聞いているため、使ってはいるけど名前を知らないという可能性も否定できません。
ピボットテーブルは思ったよりも認知度が高いという印象です。やはり役職柄集計・分析が必要なのか、オートフィルタとピボットテーブルに関しては管理職・課長級での認知度は100%でした。
オートフィルタ、ピボットテーブルが使えないと集計・分析が満足にできません。そうなると自分で考えるという事が出来ていないのではないかという気がします。ここも少なくとも社員に関しては抑えておきたいところです。
テーブルに関しても後で出てくるVBA並みのレア認知度でした。必須ではないので後回しでも問題ないですが、個人的興味で設問しました。
VBAに関しては10%を切る認知度でした。手段・内容は問わず『書ける』かという問いでした。逆にこれだけいればゼロスタートではないのでここを突破口にして広めていきたいですね。
まとめ
以上、部内でのExcelスキル認知度アンケートの結果でした。
結局の所テーブルとVBA以外は全員にマスターして欲しいと考えています。
当然といえば当然ですが、新入社員は既存の社員よりもExcelスキル認知度が低い傾向でした。恐らく今までは業務を重ねていくことで徐々に身につけていったのでしょうが、ここを研修で早めにスキルアップすることで業務の質・速度向上を図っていきたいですね。
次は何を研修するかに頭を悩ませるとします。